こんばんは キャメル先生です。
いきなりですが、これから高校進学を控えている中学生や、その保護者の方に
「英検を取っていれば受験に有利なんでしょ?」と聞かれることが少なくありません。
実際に、英検3級以上の取得で内申点を加点してくれる高校は少なくありません。(私立高校がほとんどですが・・・)
ただ私は、「英検」だけに狙いを定めている人があまりにも多いかなと思っています。
そこで、今回は受験生が意外と受けていない英検に代わる検定をお伝えします。
それは、「数検」です。
「いやいや〜数学なんて苦手だし、難しそうだよ〜」
と感じる方もいると思います。
「数検が絶対に受験に良い」と言っている訳ではなく、
選択肢の1つに入れてもらいたい
という気持ちで今回は、英検よりも数検が受験に有利な理由をお伝えしていきます。
数検について
まずは、数検についてご存知でない方もいらっしゃるかと思いますので、数検について簡単に概要をお伝えしていきます。
数検の正式名称
数検の正式名称は「実用数学技能検定」です。
数検の試験料と対応学年を他の検定と比較
数検の試験料と対応学年は以下の通りです。




高校に進学するための優遇制度では3級以上が求められます。
したがって、中学3年生程度のレベルは必要になります。
英検と試験料を比較してみましょう。

個人受験をする上では、数検3級は4,500円で英検3級は7,900です。
かなりの差がありますね。
ちなみに漢検はというと

漢検3級は2,500円とかなり安価ですね。
ただし、横浜市などの自治体は中学3年生の10月頃に各学校で英検を無料で受けさせています。
このように、数検が値段の上ではお得とは言えませんでした。
数検を受けるメリット
では、なぜ私が他の検定でなく数検をおすすめするのか
数検のメリットをお伝えします。
入試優遇制度
高校入試における生徒の評価基準として、学科試験の成績だけではなく、中学校在学中の実用数学技能検定の取得を活用する学校が多数あります。入試時の点数加算や参考要素とするなど、それぞれの学校において、内容はさまざまです。
以下が、数検のHPに載っている入試優遇制度を取り入れている学校一覧です。
英検同様にかなりの数の学校が入試優遇制度を取り入れているのが分かります。
これを見ると、英検だけが入試に有利だとは言えないと思います。
試験内容や試験日程
数検の2021年の試験日程は以下の通りです。

英検に比べると試験日程は多いように思えます。
さらに数検の良さは、1次試験も2次試験も1日で終わるということです。
英検は3級以上で2次試験の面接があります。
それは1次試験を合格した人だけが対象で、別日に面接試験を受けなければいけません。
そういった意味でも、受けるチャンスが多く、1日受ければ終わりという数検は英検に無いメリットをもっていると言えます。
数検の問題の例

これは数検3級の過去問の問1です。
基本的な計算を処理できるかを求められます。
この中には、正負の数の計算(中1)、文字式の計算(中1)、1次式の計算(中2)、平方根を含む計算(中3)などが出題されています。
よって、中学3年生の6〜7月までの内容を習熟していれば、解ける問題が多いのではないでしょうか?
この問題を見て、
「全然分からないし、見るのも嫌ぁ、さよなら〜」
「その計算を正しくすることが難しいんだよ〜」
という人は、数検で入試優遇制度を取得するより違う方法を考えた方がいいかもしれません。
しかし、この問題を見て、これならなんとかできる!という人は、チャレンジしてみる価値はあります。
もっと詳しい数検の過去問を見たい人は
数検のHPか

過去問集などを購入してみてください。
今後の数学の勉強の基礎になる
さて、今回最もお伝えしたい、数検のメリットは
「自分の数学の基礎学力が向上する」ということです。
筆者である私も、高校2年生の頃、興味本位で数検2級にチャレンジしました。
その勉強法は「過去問集を購入し1周してみた。」程度です。
結果は、見事一発合格。
1次試験の正答率は90%、2次試験の正答率は70%程だったと思います。
2次試験は記述が多いし、当時は未履修の範囲も含まれていましたが、なんとか合格することができました。
「数学は、積み上げの教科だ。」とも言われますが、今まで学んできたことが基礎となり、別の形に発展させていくことで、上位学年で習うことを理解していきます。
したがって、習わなくてもできる問題もあるし、前に習ったことを忘れにくい。ということです。
英検3級を取得したら、英語が喋れるかという質問に対して、ほとんどの人がNO!
と回答するでしょう。
数検3級を取得することによって、全ての数学にまつわる問題が解けるようにはなりませんが、勉強することによって、数学の基礎的な考え方は、身につけられます。
それが、入試を受ける時の勉強にもなります。
まとめ
入試優遇制度導入によって、数検は英検に代わる高校入試対策になり得る!!
- 数学が苦手な人は、やめましょう。
- 持っていても今後社会に役立つ資格ではない。
- 数学が得意な人や、好きな人は、英検よりコスパが良い可能性がある。
- 受験できるチャンスが多い。1日で終わる。
- 今後の数学の基礎を習得できる。
今後は、このブログでも、数学の問題の解き方や考え方などを分かりやすく配信していくことも考えています。
数学を少しでもできるようになりたい人や、良い練習問題を探している人は、ぜひ覗いてみてください。
終わりたいと思います。
今日もありがとうございました。
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