こんばんは キャメル先生です。
本日は、普段中学生を教育する立場である私が、良い学級(チーム)の特徴について伝えていきたいと思います。
こんな人の参考になれば嬉しいです。
- 今年度初めて教員になった初任者
- 今年度採用試験に合格して来年度から教員になる方
- 既に学級担任や部活動の顧問をやっているがなかなか上手く経営できていない方
良い学級の作り方については、様々な本などが出ていますが、私が参考にしたのはこれです。
「くだらないことでも盛り上がれる」雰囲気
結論から言います。
良い学級(チーム)の最大の特徴は、「くだらないことでも盛り上がれる」学級です。
「くだらないことでも盛り上がれる」学級が良い学級と言える理由は以下の通りです。
- 興味を持つものは人によって違うから
- 何をやるかではなく誰とやるかで楽しさが決まるから
- くだらないことでなければ、全員が取り組めないから
以上の3点です。これらのことを詳しく解説していきます。
理由その①「興味を持つものは人によって違うから」
一般的に中学校の1学級には30人〜40人ほどの生徒が学校生活を送っています。
その中で、男女比は大体5:5です。
中学生ともなると、興味の幅がどんどんと広がっていきます。
- 運動部に加入し、練習に没頭する生徒
- 文化部に加入し、練習に没頭する生徒
- 学習塾に通い、勉学に励む生徒
- 生徒会活動に熱心に取り組む生徒
- 行事の実行委員などを積極的に行う生徒
- 学校外でクラブチームなどに所属する生徒
- 学校図書館にひたすら通い、本を読み漁る生徒
- なるべく早く家に帰り、自分の趣味を楽しむ生徒
- Youtubeやオンラインゲームに夢中になる生徒
- 他校の友達と仲良くする生徒
- アニメやマンガにはまる生徒
- K-POPにはまる生徒
など、到底この記事には書ききれないほどのカテゴリーに生徒が分類されていきます。
もちろん上記のカテゴリーのいくつかに当てはまる生徒もいるでしょう。
要するに、当たり前のことですが、中学生の趣味嗜好は人それぞれであるということです。
小学生のうちは、大体
男子は外でドッヂボール、女子は教室で恋バナみたいな感じだと思います。
冗談ですよ。 今時の小学生も趣味嗜好は多種多様ですよね。
さぁ、こんな趣味嗜好がバラバラな生徒の集まりをまとめあげるにはどうすれば良いのでしょうか?
もうスパルタ式に、恐怖や威厳で生徒を縛りつける教育は時代遅れだと言われています。
生徒の個性を認めつつ、ダメなものはダメと教えてあげることが大切だと言われています。
この生徒の個性を認めるということにフューチャーしていきたいです。
良い学級を作るには、まず生徒一人一人に
「安心な環境」を提供することが教師の務めです。
安心な環境を作るポイントは以下の3つのことを取り除くことから始まります。
- 攻撃的な言動
- 怠惰的言動
- 愚痴と文句
中学生ともなると、授業や学校行事、部活動の練習などに意見を言ってくることがあります。
「こんな授業、将来なんの役に立つんですか?」
「この練習やる意味ありますか?」
私も、中学生に数学を教えてて、良く言われました。部活動指導をしていても言われたことがあります。
教師が生徒に対して注意することは、まずこのような言葉を言わせない。
心では感じさせてしまうかもしれないけど、それを言葉に出させない。態度に出させない。
これを徹底します。
- 攻撃的な言動
- 怠惰的言動
- 愚痴と文句
この3つに当てはまる生徒を狙い撃ちします。
狙い撃ちといっても、授業に答えを発表させたり、学級全体で名指しで怒ることではありません。
休み時間に一緒に遊んだり、その生徒の頑張っている活動(部活動や委員会)に参加します。
休み時間に遊ぶことは、何でも良いと思います。
鬼ごっこや円陣バレー、絵しりとり、指スマなどでも良いです。
なるべく、大きな声が出せる活動の方がより効果的かも知れません。
さらに、一緒に遊ぶ時に、手加減は不要だと私は考えています。
中学生は半分大人で半分子どもです。大人に勝ちたいし、勝てるかもしれないという気持ちがあると、
楽しむというメンタルが生まれます。これが後に、「くだらないことでも盛り上がる」につながります。
一緒に遊び、関わることで、「先生と遊んだら楽しいぞ!?」という気持ちにさせるのです。
そんなことを言うと
「中学生と一緒に鬼ごっこなんで体力がもたないよ〜」
「運動苦手だし、バレーボールなんて一緒にできるはずがないよ〜」
「絵が苦手で、絵しりとりが私のせいで成立しないんですけど〜」
なんて声が聞こえてきそうですね。
もちろん、先生もスーパーマンではありません。苦手なことや興味のないこともあるでしょう。
しかし、今教師である私たちが生徒に育ませたいことは「くだらないことでも盛り上がる」態度です。
遊びの質は二の次です。カッコ悪い所を見せても良いんです。とにかく、子どもと心の底から笑い合い、その時間を楽しむ。
そんな生活をしたくて、教師を目指したのではないですか?
子どもとの遊びの時間をしっかり確保して、学級から
を取り除くことへの一歩を踏み出しましょう。
理由その② 何をやるかではなく誰とやるかで楽しさが決まるから
突然ですが、皆さんは「旅行に行くならどこに行きたいですか?」
これも上記したように、人によって多種多様な考え方があります。
ただ、旅行に関して共通していることは、目的によって人を選ぶということです。
想像してみてください。
もしあなたが今度の休みにディズニーランドに遊びに行くとします。以下のうち誰を連れて行きますか?
A.家族や親戚
B.仲良し友達4人組
C.恋人
D.職場の同僚または上司
今の質問であれば、この答えのどれが来ても疑うことはありません。
人によっては、そのグループを連れて行きたいんだなぁと納得できますが、
上の質問にこの条件を付け加えたらどうでしょうか?
もしあなたが次の休みにディズニーランドに遊びに行くとします。とにかく、開演前から閉園後までひたすらに盛り上がって、はしゃぎまくる1日にしたいです。以下のうち誰を連れて行きますか?
この1文を入れるだけで、選択肢は狭まりませんか?
おそらく大体の人は、Bを選ぶのではないでしょうか?
さて、次は、行き先のみを変えていきます。
もしあなたが次の休みに海外旅行に行くとします。とにかく、出発前から帰国後までひたすらに盛り上がって、はしゃぎまくる旅行にしたいです。
もしあなたが次の休みにピクニックに行くとします。とにかく、出発前から帰宅までひたすらに盛り上がって、はしゃぎまくるピクニックにしたいです。
このように、ひたすらに盛り上がりたい。はしゃぎたいという条件を固定すると、仲の良い友人が選ばれやすくなるはずです。
要するに、「楽しさ」「盛り上がりの質」というのは、その場所やその事ではなく、メンバーに依存することが多いということです。
もちろん、盛り上がりたいという目的でないのであれば、家族や恋人、職場の同僚なども選ばれることもありますよね。
気の合う仲間なら、どこに行っても、何をしても楽しい。
それは当たり前のことなのです。
理由その③ くだらないことでなければ、全員が取り組めないから
最後に、「くだらないことでも盛り上がれる」学級にするために、なぜ「くだらないこと」でなければいけないのかを説明します。
見出しにもあるように、「くだらないことでなければ、全員が取り組めないから」です。
やることが単純だったり、運が絡むもの、例えばジャンケンやあみだくじなど
誰もがルールを理解できることは、盛り上がる重要な要素です。
例えば、給食の時、残った牛乳をジャンケンで買った人が飲めるや、遠足の班で
男子班と女子班をあみだくじでくっつけるときなど、
なんだかワクワクしますよね。
そのワクワクをみんなで共有できるようにしたいのです。
そして最初に書いたように
- 攻撃的な言動
- 怠惰的言動
- 愚痴や文句
は絶対にさせない。
教師は時に冷静に、時に煽りを入れて場をコントロールします。
その際に、少しいじっても上手く返してくれる生徒がいると、力を借りたいですね。
みんなから人気のある生徒がいじられると、一気に場の空気がまとまります。
その辺の人選眼も必要となりますが、くだらないことを以下に日常生活に組み込ませて、生徒をワクワクさせるか。
頻度は多くなくて良いです。たまーにやるから、盛り上がるんです。
今日は生徒が眠そうだなぁ。なんだか疲れてるなぁという時に無理にやっても生徒は乗ってきません。
「くだらないことで盛り上がる」は100回やったら100回盛り上がれることが理想です。
そんな時、学級全体に、
「こうやって1つのことでみんなでまとまって楽しめるのが、このクラスの最高な所だよね」としっかり褒めてあげましょう。
そこで生徒は自己肯定感や所属感を感じやすくなります。
安心した環境になれば、もっともっと盛り上がれます。
学校というのは、考え方によっては、やりたくないことも経験させられる場です。
しかし、それを
「このメンバーでやるから何やっても楽しいよね」
「自分はこれに興味なかったけどこのメンバーでやったら案外楽しかったわ」
なんて生徒が言える学級になると
良い学級だと思えませんか?
こういった集団作りは、1日では出来ませんし、教師がある程度の努力をしなければ出来上がりません。
もちろん、今日伝えたこと以外にも大切なことは沢山あります。
まずは、生徒と向き合って、盛り上がれる学級を作れると、教師としてのやりがいを感じられると思います。
これからも一緒に学んでいきましょう。
終わりです。
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